子供のころからの憧れていた通販という響き

もう30年も前。
田舎の小学生だった私。
ジャージでの登校するのが当たり前という地域だったのですが、お洒落にはとても興味がありました。
 芸能人が着ているような、可愛い洋服が着てみたい。
と思っても、そんな洋服は、住んでいる町には、もちろん売っていません。
小学生の子供服は、その町で一番栄えているスーパーマーケットの一角に、ひっそりと売っている程度なのです。
 そんな私は、ある情報を手にします。
 そう、通信販売です。
こんな日本の片隅の町ででも、東京で買えるような洋服が手に入ると言います。
 母親が、何らかの方法で入手してくれた通販のカタログは、これまで見たこともない、ファッション雑誌のようでした。
 こんな服も、あんな服も手に入るんだと思うと、ワクワクしました。
 カタログを眺めては、幸せな気分になっていましたが、なぜか勇気がなく、実際に購入するまでには至りませんでした。
 時は流れ、高校生になってから、初めて、憧れの通販で買い物をしました。
忘れもしません。
シンプルな黒のタイトスカートです。
大人っぽい洋服に憧れて、理想通りの商品を見つけたので、カタログについていたハガキで申し込みました。
 洋服が荷物で届くということに感動しましたが、商品は思ったより安っぽく、ほろ苦い通販デビューとなりました。
 ネット通販が主流になった今ですが、あの頃ワクワクしたアナログな通信販売。
思い出すとあったかい気持ちになります。

Copyright© 通販 All Rights Reserved.